牧原巧は現状維持550万円でサイン キャンプは唯一1軍未出場でA組「開幕1軍を」

ソフトバンク・牧原巧汰【写真:上杉あずさ】
ソフトバンク・牧原巧汰【写真:上杉あずさ】

一時は2軍で打率3割超えも、最終的には.196まで下降「結果を出し続けることが重要」

 ソフトバンクの牧原巧汰捕手が10日、秋季キャンプ地の宮崎市内で契約更改交渉を行い、現状維持の年俸550万円(金額は推定)で来季の契約にサインした。今季は怪我で出遅れたものの、シーズン後半にかけて2軍で22試合に出場。3年目の来季に向けて「開幕1軍を目標にして頑張っていきたい」と語った。

 今季は右肩痛の影響でリハビリ組で過ごす時間も長かったが、復帰後は渡邉陸捕手や九鬼隆平捕手を押し退けて2軍でスタメンマスクを被る機会も多くなった。この1年を振り返り「怪我から始まって、悔しい気持ちがあったんですけど、そこから後半から試合に出させていただくことが多くなって、結果を出し続けるというのがすごく野球選手として重要なのかなと思いました」と語った。

 もともと打撃が持ち味の牧原巧。2軍でも一時期は3割を超える打率を残していた。ただ、徐々に失速。終わってみれば、打率は.196まで急下降していた。「3割を超えて4割近い打率も残していましたけど、2割を切る成績になったのは課題」と痛感したという。

 捕手としても阪神との首位攻防戦でスタメンマスクを被りながら、チームを勝利に導けずウエスタン・リーグの優勝を逃すことになった。「キャッチャーとして勝利を取れなかったのが悔しいところ。大事な場面で冷静に結果を出していくこと」が捕手としての課題だという。

 秋季キャンプでは、ただ1人、1軍未出場ながらA組に組み込まれ、第1クールでは藤本博史監督からもバッティングでお褒めの言葉を受けていた。「A組でいる中で僕だけが1軍に試合に出ていないっていう状況なので、秋でアピールして、来年の春もA組でやらせてもらえるように、開幕1軍を目標にして頑張っていきたいと思います」と意気込みを語っていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)