鷹・小久保2軍監督が育成2選手に苦言 「何してんのって言われても仕方ない」

ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:福谷佑介】

バントとバスターエンドランに失敗した勝連に「守備以外では飯食えなくなる」

 ソフトバンクの2軍は29日、宮崎県内で開催中の秋季教育リーグ「第19回みやざきフェニックス・リーグ」でロッテと対戦し、12-7で勝利した。野村大樹内野手が2回、7回と2本の本塁打を放つなど打線が活発だった一方で投手陣は7失点。小久保裕紀2軍監督は育成の2選手に苦言を呈していた。

 その1人が、4番手で登板した三浦瑞樹投手。2点リードの6回からマウンドに上がると、7回に四球と2本の安打で1失点。8回には連続四死球で走者を背負うと、2死から3連続適時打を浴びて3点を失った。9回にも佐藤都にソロ本塁打を浴び、4イニングを投げて7安打3四死球で5失点だった。

 今季ウエスタン・リーグでも11試合に登板して4勝をマーク。防御率2.60と育成選手ながら好成績を残した左腕だが、この日は不安定な投球に。オーストラリアのウインターリーグへの派遣が決まっているが、小久保2軍監督は「あんなのでオーストラリア行って大丈夫かなと、そっちが心配でね。ちょっと叱りましたけど」と顔をしかめた。

 フェニックス・リーグでは先発投手は筑後のファーム施設で調整し、登板前日に宮崎入り。先発登板を終えると、また筑後に戻るという日々を送っている。それだけに、指揮官は「2軍の首脳陣がいない中でやってくるわけなんで、シーズン中よりもキレが落ちて、元々コントロールはそんなに良くないのに輪をかけて悪くなって、何してんのって言われても仕方ないよって。ちゃんと自分を追い込んで、自分の目標、その日の設定課題をクリアしてきてますか、ということですよね。高卒じゃないんで(東北福祉大出身)、時間がないんですよ。その意識は持たさないと」と語っていた。

 もう1人はこの日「9番・遊撃」で出場した勝連大稀内野手。5回無死一塁の第2打席でバントを決められず、その後のバスターエンドランにも失敗。そのまま空振り三振に倒れていた。つなぎ役となるタイプの選手だけに「ああいうタイプでバントができず、バスターエンドランでも打てず、結局あれじゃ……。本当に守備だけで、それ以外では飯食えなくなるんで。もうちょっと打線として機能できるものを持ってほしいです。ホームランを打てとか、ヒットを打てとは言わんけど、何とか嫌らしさみたいな、しつこさみたいなのが欲しいですね」と注文をつけていた。

(鷹フル編集部)