「本当に感謝の気持ちでいっぱいです」戦力外となった高田知季が語った思いの全て

戦力外通告を受けた高田知季【写真:藤浦一都】
戦力外通告を受けた高田知季【写真:藤浦一都】

愛称だった“ジャパ”について「僕の顔を覚えていただけて本当に嬉しく思います」

 17日に球団から来季の契約を結ばないと通告されたソフトバンクの高田知季内野手。2012年のドラフト3位で亜大から加入し、今季がプロ10年目だった。“ジャパ”の愛称でも親しまれた高田が、ファンへの感謝などを語ったコメントは以下の通り。

――球団との話は。
「来季は契約は結ばないと。でも、長い間チームの戦力として戦ってくれたっていうのは本当にありがとうっていう言葉をいただきました」

――現在の心境は。
「僕も本当に、この10年間このチームでプレーできたことは嬉しく思いますし、10年もの間、プレーさせていただいたホークスには本当に感謝しかないです」

――今後については。
「正直なところ、僕1人の問題でもないので、やっぱり家族と相談しながらっていうのが、1番今思ってるところなので、今後のことはもう少し時間を使って考えていきたいなと思います」

――足首の怪我とも戦いながらプレーしてきた。
「100%の力かって言われるとわからないですけど、僕の中では納得いくプレーもできているので、プレーに支障はないかなと思います。体は元気なんで、ちょっと今後は考えたいなと思います」

――現役を続けるかどうかの相談。
「そこだけではないかもしれないですし、ちょっと、いろいろと考える部分があるので。時間を欲しいなっていう感じですね」

――セカンドキャリアの話も。
「はっきりとしたものはないです。あるような、ないようなっていう感じですね」

――この10年間はどんなもの。
「本当に入団して10年、優勝も日本一も経験させていただいて、またBクラスっていう経験もさせてもらって、本当に勝つ喜びであったりとか、本当に勝たないといけないチームに所属できたことは、本当に僕の中でいい経験になりました。何よりもチームメートの先輩にも、後輩も本当に素晴らしい選手がいっぱいいたので、その中で野球ができたっていうのは本当に僕の中で誇りに思いますし、本当に感謝の気持ちでいっぱいですね」

――ジャパの愛称で親しまれた。
「『ジャパ』ってあだ名を松田さんにつけていただいたんですけど、それから10年経って、ファンの皆さんには『ジャパ』って呼ばれることもすごくありましたし、少しでも浸透してもらえて、僕の顔を覚えていただけたっていうのは本当に嬉しく思います」

――亜大から東浜投手と一緒にプレーしてきた。
「大学4年間、一緒にやってきて、そして、同じチームで10年、計14年、一緒にプレーしたんですけど、やっぱり特別な存在といいますか。学生時代から切磋琢磨してプロの世界に入って、向こうも入った当初は悩んでましたし、今となってはチームの柱っていう存在ではあるんですけど、いい意味でライバルでもありましたし、巨が頑張ってるから、僕も頑張らないとっていう気持ちにさせてくれた存在です。本当に14年間、一緒にプレーできたことは本当に楽しかったですし、いい刺激にもなりましたし、これからどうなるかわかりませんけど、巨には本当に頑張って欲しいなっていう思いはあります」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)