「同じ凡退でも、内容ってすごい大事」小久保2軍監督の一問一答全文

ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:福谷佑介】

「同じ球を2打席目、3打席目と同じ失敗を繰り返していると印象良くない」

 ソフトバンクの2軍は12日、宮崎県内で開催されている「第19回みやざきフェニックス・リーグ」で西武と対戦し、2-1で敗れた。初回先頭の仲田慶介外野手が左翼フェンス直撃の二塁打を放つと、続く増田が右前へ適時打を放って先制。だが、直後の2回に先発の三浦瑞樹投手が西武の古賀に逆転2ランを被弾した。その後は、好機を作るも、得点に結びつけることができなかった。

 6回に登板した又吉克樹投手は1回を投げて3者凡退に抑えて無失点。リチャード内野手と共に13日から1軍に合流することが決まった。試合後の小久保裕紀2軍監督の一問一答は以下の通り。

――今日は仲田選手の二塁打から増田選手が適時打。
「(浜屋投手は)去年、1軍でも投げていたよね。やっぱり低めの変化球を振りすぎてますよね。昨日と全然違って、昨日は低めに目付けだったけど、今日はもう普通に同じチェンジアップ、投げた瞬間ボールからボールを振っている選手が多かったでしょう。ジェシー(水谷)にしても、黒瀬にしても。あの辺でしょうね。1回同じ失敗、1回そこを振ったら、2打席目はそれは消せるっていうか、止まるっていうか、それがないとやっぱり、同じ球を2打席目、3打席目と振られると、何て言うんすかね、同じ失敗を繰り返していると印象良くないですよね」

――向こうの術中にはまったような感じ。
「術中ではないね。こっちのもう目付けの問題であったりとか、技術って言ってしまえば、それで終わるんで。でも、それを上げないと、上で飯食われへんからね。彼らはこれで飯食ってるわけなんで。分かっていても振ってしまうんです、だと、じゃあ辞めなさいってなるわけだから、その技術を上げていくしかないんで」

「同じボールを振っているなら、もうそこから来た真っ直ぐを次見逃してしまったっていうなら、仲田みたいな、それは分かるんですよ。同じ三振でも、同じ球を振り続けているのと、そこに目付けをして、絶対そこから下は振らない、でも真っ直ぐだった、と。それはもうこっちから見たら、そうなるよねって。同じ凡退でも、内容ってすごい大事ですよね。それがやっぱり評価には絶対に繋がるんで。増田ぐらいじゃないですか。今日見ていても、知らないピッチャーに対してとか、打席の中での対応力を見たときに、やっぱり1軍に近いなっていうのは増田が一番、今日の内容は」

――右に2本打った。
「そうそう、そういうのを含めて、そういうタイプ、そこまでの技術が上がって、初めて1軍で勝負できると思う。だから磨くしかないんです」

――今日のテーマはその低め。
「今日はそうですね、低めのところなんですけど」

――仲田選手は左ピッチャーの真っ直ぐに負けないことをテーマを掲げている。
「初球で綺麗に決めたじゃないですか。ああいうふうにやろうとしてることが結果に繋がってくると、当然、自信にも繋がるでしょうし、昨日のノーヒットから始まった試合の中で1番打者ですから、ヨーイドンで、いい働きしたと思いますよ」

――又吉投手はファームで調整していますが。
「今から(CSを行なっている)大阪に移動するよ。リチャードと又吉は。登録どうかは別にして、向こうで帯同することになったんで、今から向かいます」

――今日は川原田監督でした。走らせる場面もあった。
「あれは別にスチールのサインじゃないんだけど、走るな、というのを出してなかっただけ。バスターエンドランは初球いきますって言って。失敗して『あー!』って言ってましたけど」

――考えも分かった。
「考えまでは分からんけど、正解がないので、ただ狙いとしては、その違った角度から野球を見て、視野を広げてもらえるようになってもらえればいいなってのが一番の大きな狙いなんで、だから、いい采配、結果が良くて、というよりも、視野を広げるのが一番の目的なので。だから経験をさせているということです。明日は仲田。見もの!」

(鷹フル編集部)