2軍戦で今季公式戦初本塁打 松田宣浩が語った胸中「1軍も2軍も関係ない」

ソフトバンク・松田宣浩【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・松田宣浩【写真:藤浦一都】

24日にタマスタ筑後で行われた2軍の広島戦で待望の本塁打

 ソフトバンクの松田宣浩内野手が24日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグの広島戦で1軍、2軍通じて今季公式戦初本塁打を放った。8回に代打で登場し、広島の4番手・菊池保のボールを捉えると、打球は左翼スタンドへ。ダイヤモンドを一周すると、今季初の“熱男パフォーマンス”で多くのファンを沸かせていた。

 9月8日に出場選手登録を抹消された39歳の大ベテランはその後、ファームでの調整が続く。スタメン、代打の役割で2軍の試合に出場。ベンチでは若鷹たちに混ざって声を出し、誰よりも元気にプレーしている。そんな中で飛び出した初アーチにベンチも大盛り上がりだった。

 チームも3-2で逆転勝利を飾り、松田は「1軍と2軍で公式戦に関して今年初めてホームランなんで良かったと思います。こうやって代打で出て、リチャードが新記録打った後にね、松田が出て送って打てたっていうのが本当良かったと思う」と振り返る。1軍再昇格の声がかかる日を目指して、練習、試合に励んでいる。

 39歳のベテランだが、ファームに落ちてもその姿勢は変わらない。“元気印”は練習から全力で取り組み、若手たちと汗を流す。2軍で日々を過ごしても「野球をするのは1軍も2軍も関係ないし、与えられたところでやるだけなので、いい形で打てたと思います」と言い切れる“強さ”が松田にはある。

 2軍は現時点で首位・阪神と2ゲーム差の2位につける。「ファームも今、現状しっかりと首位争いしてるんで、今日負けるのと、負けないとでは全然違ってくる。みんなのモチベーションの1つの勝利になったと思うんで、頑張っていきたいと思います」と松田。1軍復帰の時まで、2軍の勝利のために奮闘を続ける。

(取材・米多祐樹 / Yuki Yoneda)