リーグ新26号のリチャードは「十分勝負できる」 小久保2軍監督の一問一答全文

ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:上杉あずさ】
ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:上杉あずさ】

「打てないところのボールがあるんで、それに向けてもっとやっていく」

 ソフトバンクの2軍は24日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグの広島戦に3-2で逆転勝ちした。2点ビハインドの8回にリチャード内野手がウエスタン・リーグ新記録となる26号ソロ。さらに代打で出場した松田宣浩内野手が今季1軍、2軍通じて公式戦初本塁打となる2ランを放って逆転に成功し、勝利した。

 試合後の小久保2軍監督の一問一答全文は以下の通り。

――松田選手に一発。
「今年公式戦初らしくて、今年一番の当たりって言ってましたよ、本人が」

――昨日も三塁打打ってますし、バッティングもだいぶいい。
「今日スタメンじゃなかったんで、いいところで使ってやろうかなあと思いながら、準備させていて、見事に。39歳で若鷹スピーチするぐらいですから。増田珠の3打席凡退、1人で8残塁、緒方の小学生みたいなグラブトス、ああいうのを全部帳消しにしてくれた一打だったと思うし、今年で1番お客さんが喜んでくれたんじゃないですかね」

――リチャード選手にも新記録。
「話して、すぐこんなトントンって打てるとは思っていなくて、打つべきボールをしっかり打ててる。だから、もうある程度どのボールが打てなくて、どこまでは大丈夫というのはもうこっちは見えているんで。次の段階に移っていくために、ただ、どんな形でも歴史に名を残す事はとてもいいことなんで、プレッシャーがあったんでしょうけど、ポンポンと塗り替えたところは素晴らしいと思います」

――昨日、すぐに26本打ちます、と言っていた。状態的にもやっぱりだいぶ違う。
「1軍ではなかなか結果は出てないんですけども、2軍のこの夏以降の姿っていうのは、十分勝負できるものがあるんで。あとはもう打てないところのボールがあるんで、それに向けてもっとやっていくと。ちょっと下がった真っ直ぐになるとしっかり打てます。145くらいまでは打てます。はっきりしています」

――又吉投手が2軍で登板。
「今年(の復帰は)厳しいかなっていうぐらいの時期での骨折だったんで、それが今の時期に投げられるっていうだけでも、彼にとってはクライマックスシリーズ、また日本シリーズに向けて1軍でまた1つの後半投げられる1つのピースに入っていくっていう点では、いいモチベーションで投げられると思うんで、状態どんどん上げて、お呼びかかるようにやってほしいですね」

――シーズン中の復帰はさすがにちょっと難しい。
「まあ、あと8試合しかないんで、10月2日で終わってしまうので、そこはちょっとどうかわからないですけど、その後も続くんで、日本一に向けて戦いは。そこで必要になってくるようなぐらいのパフォーマンス、真っ直ぐの球威も含めて上げてほしいなと思いますね」

――今日は明石選手の引退試合でした。
「ちょうど見られたんで、シートノックのちょっと前だったんで。最後ヒットで締めくくれてでよかったですね。よくやったですよ、あの体で」

――最後はバク宙もやってました。
「そうなの? それはちょっと見られてないんすけど、そうですか。本当にお疲れさんで、あの体で大成功したプロ野球人生だったと思います」

――ライナーの強襲ヒットだった。
「真っ直ぐで来てくれましたしね。それを打ち損じしないで、最後、ヒットで終わると気分がいいでしょう」

(取材・米多祐樹 / Yuki Yoneda)