ソフトバンクの2軍は4日、タマスタ筑後でウエスタン・リーグのオリックス戦に3-5で敗れた。先発のスチュワートJr.は味方の守備の乱れで初回に2点を失うなど4回3安打4四球で4失点。2番手の板東は3回3安打1失点だった。打っては松田宣浩内野手が3打数1安打1打点。前日3安打を放った育成の仲田慶介外野手がこの日も2安打、中谷将大外野手は2号ソロを放った。
「技術的なところはピッチャーはわからないんですけど、客観的にこっちから見て感じてることっていうのも伝えた方がいいかな、と。1軍もいろいろな緊急事態の中で、やっぱりあれだけの力のあるボールを投げられるんで、変化球でストライクが取れれば勝負できるピッチャーだと思う。だけど、そこが2か月経っても変わらない。他のアプローチの方法も含めて、ちょっと話をしてみようかなと思います」
――田浦投手は9試合連続無失点。
「でもビシッと抑えているわけじゃないんで、あんまり抑えている印象はないね。なんかもっと点を取られてる印象ありますけど。ファームも今ちょっとピッチャーがいないんで、本来は1イニングで代えてやりたいんですけど、今日はもう板東をあそこで切り上げないといけなかったんで。予定よりも早めに上げたんですね。ちょっとやりくりが…。明日たまたま試合がなくなったんですけど、僕らにとってもちょっとそれは助かったところも実はあります」
――野手では仲田くんがいい。
「いや正直面白いと思います。小川3軍監督とも春のキャンプから一致していたんで。あのキャパであんなに動きすぎるんで、怪我ばっかりするからね。元々ずっと面白い選手だっていうのは、去年の19番目の、日本で一番最後にドラフト指名された選手なんで、ストーリー的にも面白いしね」
「非常に今時の子には珍しい泥臭さもあって、ガツガツしてますので。どっちかという動き過ぎを止めなアカンぐらいのタイプの子なんですね。本当にセカンドももう無難にこなしてますしね。本職は外野なんですけど、非常に面白い存在だと思います。できれば長く2軍で引っ張ります」
――これだけヒットが出るっていうのは対応力がいい?
「対応力というか、狙っていたボールを1球で前に飛ばせる技術力ですよ。他のやつらは飛ばせていないのは技術がないんですよ。彼はその技術はある。それがヒットになるかどうかは別として、狙ったボールをしっかり前に飛ばせる自分のポイントを持ってるってことじゃないですか」
――それだけ練習している。
「あとはね、やっぱりタイプ的にはバスターやエンドラン、セーフティも含めてやれる選手だと、より幅が広がると思うんで。そういう場面に来たら積極的に、どちらかというと(サインを)出してあげてゲームで経験積ませてやろうと思っています。フリーに打たせるのはいつでもできることなんで」
――松田選手は2試合出ました。
「明日からもう1軍です。今1軍から連絡来ました。テラスなら2ホーマーですね、昨日のとね。テラス男なんで。ここはテラスがないんで、残念ながら」
――松田選手としては苦しい今シーズン。
「まあ打席数が少ないからね。でも、はっきり言って、チームの状態が悪いときほど必要な選手だと思うんで。今日も初回にエラーしたけど、変わらず最後までずっと声を出していましたし、チームが沈んでる時にやっぱり彼の存在は大きいんじゃないですか。今日は1軍はポイントになるゲームだと思いますけど、また喝を入れてほしいです」
――この2日間で若手に良い姿勢を見せられた。
「もちろんもちろん。チーム最年長の主力があそこまで声出してやるんですよ。(若い選手が)何を感じたかですね。そこから変われる選手がいるかどうか。乞うご期待」