3月8日から10日まで千葉遠征…西田広報から届いたのは選手のスーツ姿
鷹フル企画の「スマホの写真、1枚ください」。チームは3月8日から10日まで、ロッテとのオープン戦(ZOZOマリン)で千葉遠征でした。チームに同行した西田哲朗広報から届いたのは“ビジネスマンコレクション”。6枚の写真、誰が一番ビジネスマンっぽい? 西田広報が「ぶっちぎり」「圧勝」で優勝だと明かしたのは? グラウンドでは見られない選手の一面を、ぜひご覧ください。
――これは羽田空港ですか?
「羽田です。前から、柳町がパソコンが似合う、みたいな。パソコンってなかなか選手は持つ機会がないんです。写真を撮ってみてインスタにあげたら反応もよかったので、羽田で1時間くらい、結構時間もあったので撮ってみました。『ちょっと撮らせてよ』みたいな感じで。“ビシネスマンコレクション”です」
――映っているパソコンは全て西田広報のもの?
「そうです。それをやってみたっていうだけです」
――西田広報的に、一番パソコンが似合っていたのは?
「ぶっちぎりで達(たつる)です(笑)。達には勝てないですね」
――慶大出身だけに、より似合っているように見える。
「そうですよね。似合っちゃうんですよ。本人も似合うってわかっているので」
――ファンの方々にとって、スーツ姿を見るのは貴重ですから。
「そうですね。移動の時になるので、なかなか見るのは空港か駅で出くわすくらいしかないですし、そこに足を運ぶのもみなさんも忙しいと思いますしね。いろんなバリエーションがあって『こんな一面もあるんか』っていうふうに思ってもらえたらと思って(撮りました)」
――川瀬晃内野手も、パソコンを持っている姿は初めて見ました。
「川瀬は、仕事できると思いますよ。二遊間の特性じゃないですけど、周りを見て行動するのが必須なので。他のポジションができないとかではもちろんないんですけど、そこが必要とされるポジション。周りを楽しませようとするエンターテイナーでもありますし、広報とかその辺の職も合ってくると思いますよ。広報も企画する側のエンターテイナーなので。僕たちは(前に)出る側ではなくて、あくまでも“黒子”なんですけどね」
「川瀬選手は、自分を殺してでも人を生かしていくっていうのができると思います」
――西田広報も、現役時代の二遊間の経験は、今に生きていますか?
「めちゃくちゃあります。僕の場合はそれがありすぎてダメってパターンもあったんですけどね。なんというか、自分だけに集中することも必要やったところもありましたね。料理一つにしても、僕はこだわりが強いので。友達が来ても、喜ばせてあげたいですしね」
――その他の選手のスーツ姿は、いかがですか?
「長谷川投手なんかは、あんまりキャピキャピはしていないんじゃないですか(笑)。でも結果も残して、頑張っている。普段、あんまり見たことないような選手を撮ってみたいなっていう感じで。ウォーカーも撮ってみたかったんですけど、ウォーカーはドーナツを食べていて、彼の時間かなと思って。晴(松本)はヘッドホンをしていて、したままでもよかったかもしれないですけど、1回ちょっと素の部分で誰がビジネスマンっぽく見えるかっていうのを見てほしかったので(外してもらいました)。まあ、柳町選手の圧勝でしたね」
「長谷川投手も意外と、いそうっちゃいそうですけどね」
――岩井投手や長谷川投手は、どうしても新社会人感を抱いてしまいますね。
「確かにそうですね。岩井投手はちょっとニヤッとしていました(笑)。やっぱりまだそういうのも慣れていないんかなって思ったり。これから活躍していって、どんどん入ってくると思うんですけどね。初々しかったです」
――実際、選手が現役時代にパソコンを触る機会はほとんどない?
「絶対にないです。データ班もいたりして、まとめてくれているのを選手は見ますから。それにしても(プロ野球選手は)時間がない職業ですから。データでまとめて、タブレットで見たりすることは多いんですけどね。1日の時間は限られていますから」
――春季キャンプはありましたが、本格的な遠征は今季初めてでした。どんな遠征でしたか?
「うーん。小久保監督の体制になって、どんなビジター練習するんかなっていうのは思っていました。いかにいい状態で試合に入っていけるか。練習時間が後になる中で、監督の動きも見て『ああ、こうやって監督は動くんや』って僕も見ていましたし。面白かったですよ」
――僕たちメディアのことも見ながら、監督の動きも見ているんですね。
「それができないと、僕らもマスコミさんに情報を共有できないですし。チームの情報を管理しているポジションですから。もちろんパソコンも触れて、取材の調整もして、いろんな企画もアイデアを出していかないといけない。そういう状況を理解しておかないと、広報は成り立たない仕事ですからね。こうやって練習を見て、どういう動きをしているのか、選手の些細な違和感に気づいてあげると『自分のことを見てくれている』とも思ってくれるでしょうし。マスコミさんの動きも見ておかないと」
――選手の動き、状態を把握しておけば「今日はやめておこう」と取材の管理にもつながる。
「そうです。(するべき時が)その時じゃないかもしれないじゃないですか。インタビュー側には迷惑をかけるかもしれないですけど、別のところを融通を利かせてもらったりして。いいところで撮ってもらった方が媒体にとってもプラスになると思いますし、選手の状況を見ておかないと。コンディションが悪そうやな、治療やりそうやな、とかバランスを見ないと成り立たないので」
――“ビジネスマンコレクション”は、西田広報の趣味が出た感じだったんですね。
「誰がパソコンが似合うかっていうそれだけです(笑)。今回は若い選手で」
(竹村岳 / Gaku Takemura)