18歳が苦しんだ“ドラ1の重圧” 「お前を誰も覚えてない」十字架が降りたコーチの言葉

  • 記者:福谷佑介
    2023.12.31
  • 1軍
来季から球団職員に転身するソフトバンク・高橋純平【写真:米多祐樹】
来季から球団職員に転身するソフトバンク・高橋純平【写真:米多祐樹】

「『1日でも早く1軍に入らなきゃいけない』っていう気持ちがありました」

 3球団競合の末に、2016年のドラフト1位でソフトバンクに入団した高橋純平投手は、今季限りで現役を退くことを決めた。このオフに戦力外通告を受けると、12球団合同トライアウトを受験。現役続行を目指していたものの、希望していたNPBの他11球団からのオファーはなく、野球を辞めることを決断。来年からはソフトバンクの球団職員として働くことになる。

 高校時代は150キロを超える剛速球を投じ、県岐阜商のエースとして2015年春の選抜に出場するなど、世代ナンバーワン投手として注目の存在だった。U-18にも選出され、同年のドラフト会議ではソフトバンク、中日、日本ハムの3球団が競合し、翌年からの新監督就任が決まっていた工藤公康氏がクジを引き当てて交渉権を確定させた。“期待のドラ1”として、ソフトバンクへ入団することが決まった。

 3球団競合のドラフト1位ということで周囲の期待は大きかった。そして、それはまだ18歳の青年には大きなプレッシャーとなっていた。「1年目、2年目くらいまでは、今すぐ活躍しないといけないっていうプレッシャーのある中でやっていました。『1日でも早く1軍に入らなきゃいけない』っていう気持ちがすごくありました」。そんな中、新人合同自主トレ初日に怪我で離脱。常に焦りを抱えながら過ごすプロ生活のスタートだった。

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(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)