15日に術後初めて筑後へ…「全然大丈夫です」
「全然大丈夫です」――。4月2日に腰の手術を受けた近藤健介外野手が15日、術後初めて筑後のファーム施設を訪れた。ウォーキングや軽いジョギング、ネットスローなどのリハビリ工程をこなした表情は明るかった。気になる復帰時期についても「早めに戻れればいいなと思います」と力強く口にした。
近藤は昨年9月に右足首を捻挫し、今春キャンプはS組の一員として調整を任されていた。3月に入ってからオープン戦への出場を重ねたが、同月下旬に腰の痛みを訴え、開幕前最後の3試合を欠場した。3月28日のロッテとの開幕戦には「2番・右翼」で先発。29日も守備に就いたが、30日の同戦はDHでの出場となった。
翌31日に出場選手登録を抹消され、4月2日には兵庫県内の病院で「外側型腰椎椎間板ヘルニアに対する全内視鏡下椎間板ヘルニア摘出術」を受けていた。かなりのスピード感で下された決断。近藤の口から語られたのは、30日の試合後に起きていたという“異変”だった。
「普通に最初(開幕戦)は守れる感じだったんですけど、開幕3試合が終わったら歩けなくなったので」
担当コーチが語った方針「毎日来るというよりも…」
昨季終盤に右足首を捻挫した際には「全治3か月」の診断を受けながら、日々痛み止めを飲んでポストシーズンを戦った。痛みに強いのは一流選手にとって欠かせない条件であるだけに、「歩けなかった」という言葉の重さはより伝わってくる。それでも、患部の痛みについては「やろうと思えばできた感じではありましたけど」とさらりと言い切った。手術後は自宅に戻り、酸素カプセルに入るなどして静養に努めていたという。
今後は筑後を中心にリハビリを続けていく予定だ。中谷将大リハビリ担当コーチ(野手)は「まだ患部の痛みはあるので。まずはジョギングとかから始めて。きょうはネットスローもしていましたけど、ここからは患部以外のトレーニングでやれることをやるっていう感じですね」と説明。「毎日筑後に来るというよりも、連続で何日か(筑後に)来て休むとか。ある程度休みも設けながらやる方向です」と、あくまで無理をせずに調整を進めていく方針だ。
近藤自身も焦りは禁物と胸に刻んでいる。「安静にする時期も大事だし、それは今後にも繋がってくると思うので。あくまでやりすぎず、いい感じで(状態が)上がってくればいいかな」と、冷静に先を見据えている。
球団発表では競技復帰まで2~3か月かかるとされている。「まずは1軍に戻って、力になれるように頑張りたいなと思います。とりあえず早く治してっていうところですね」。地に足をつけながら、1日でも早い復帰を目指していく。
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)