猛アピールの26歳に「使えよと言われそうですね」…小久保監督が一番の笑みを見せた瞬間
- 小久保裕紀
- 2025.04.06

徹底した独自取材、データ分析
選手の本音や核心に迫る「鷹フル」
上沢が6回無失点の好投で移籍後初勝利
ソフトバンクは6日、西武戦(みずほPayPayドーム)に11-1で快勝した。先発した上沢直之投手は走者を背負いながらも、粘りの投球で6回無失点の好投。移籍後初白星を手にした。打線では初回2死一塁で山川穂高内野手が1号2ランを放ち、幸先よく先制。山川は3安打5打点で勝利に大きく貢献した。また柳田悠岐外野手や緒方理貢外野手らにも適時打が生まれ、今季初の2桁得点を記録した。試合後に取材対応した小久保裕紀監督の主なコメントは以下の通り。
――打線が見事につながった。
「山川がやっと目覚めましたね。4番がしっかり仕事をして。上沢もランナーを溜めながらでも、粘り強く投げてゼロに抑えて。いいゲームでしたね」
――上沢投手の投球は見事だった。
「球数は少しいきましたけど、丁寧に投げてくれて。ゲッツーを取りたいところでしっかり取れていたので。いいピッチングでしたね」
――中村晃外野手を2番に戻した。
「近藤(健介外野手)がいないので。打線は日替わりに近い形になると思いますね」
――来週に向けて。
「苦しいシーズンのスタートとなりましたけど、これからしっかり借金を減らして、早く(勝率)5割に戻れるよう頑張ります」
――打線が爆発した。
「きょうは山川じゃないですか。心配はしてなかったですけど、やっぱり4番が打つとチームも締まりますね」
――4番の存在はやはり大きい。
「それはもちろん。(周東)佑京(内野手)も言っていましたけど、チームが暗くなってはいなかったので。山川自身も吹っ切れる日になって、チームもこれで落ち着くかなと思います」
――開幕から苦しいスタート。焦りはあった?
「それはなかったですけど、本拠地のファンに申し訳ないなとは思っていました」
――上沢投手の投球でよかったのは?
「さっきも言いましたけど、多彩な変化球を駆使しながらゴロを打たせて。今日ゲッツーは全部で4つですかね。上沢が3つですか。彼らしいピッチングだったと思います」
――緒方選手もアピールした。
「スタメンで使えよと言われそうですけどね。でもチャンスはあるかもしれないですよね。来週から6連戦なので。柳田(悠岐外野手)をずっと守らせるわけにもいかないので。外野陣でだれが出てくるのか期待したいですね」
――緒方選手の打撃は好調が続いている。
「ずっといいですよね。それよりも後半の足というところに重きを置いているんですけど。バッティングはキャンプからずっと評価していますよ」
――今宮健太内野手も好調。
「柳田がDHに回った時に(中村)晃が出られる枠がないので。2番をどうしようかなと思っていますけど、今の6番の方が打線は落ち着くと思うので。あの辺でやってもらおうかと思っています」
――中村選手の2番がはまっている。
「佑京が走ったところもそうですよね。彼が走るためには2番が大事になるんで」
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)