決まった開幕スタメン、中村晃の胸中を代弁「俺の方が…」 小久保監督が求める“世代交代”
- 試合・采配
- 2025.03.27

徹底した独自取材、データ分析
選手の本音や核心に迫る「鷹フル」
昨年自らが掲げたのは「美しさ」…就任2年目も「そういう気持ちは持ち続ける」
ソフトバンクの小久保裕紀監督が27日、開幕前日の共同記者会見に臨み、その後囲み取材に応じた。28日、ロッテとの開幕戦に挑む。有原航平投手に先発を任せることは「満場一致」で決まったという。その際にかけた言葉とは? 就任2年目、本気で見据えるのは“世代交代”。2025年の1試合目、開幕スタメンに込めた思いを語った。主な一問一答は以下の通り。
――いよいよという気持ち。
「もちろん」
――昨年はチャレンジャーという言葉を使っていた。
「もちろん。2連覇、日本一に向けてのチャレンジャーですから。それは変わらないです」
――打順は決まっていると会見でも言っていた。すんなり決まったのか、案があったのか。
「すんなり、ですかね。言わないですよ」
――選手たちには伝えた?
「伝えました」
――ガラリと変わる?
「ご想像にお任せします」
――昨年は「美しさ」を掲げていた。今年監督の中で抱くものは。
「それはずっと続くことですから。やっぱりファンあってのプロ野球。ファンの方が、不快にならないプレーや振る舞いをしていきたいし、そういう気持ちは持ち続けるということですね」
――2連覇を目指すシーズン。受け止める側として挑む。
「そんな感じはないですけどね。何度も言いますけど、野球はピッチャーですから。ピッチャーに大きな怪我人がなくこられたし、特に中継ぎはレベルが高い選手がいるので。そういう戦い方がしたいです」
――先発の6人目は決まった?
「6人目といっても、オリックス戦(4月8日から京セラで3連戦)でしょう。まだ先だし、(今)言う必要はない」
――決めるのは決めた?
「決めるのは、決めました」
――開幕前のゲン担ぎはありますか?
「全くないですけど、今日は妻がカツを作ると言っていました」
――有原投手に、開幕を任せるというのはどんな言葉で伝えた?
「いや、その通りですよ。『お前しかおらん』と。(公表したの)だいぶ早かったでしょ?」
(自ら)
「あとはキャッチャーというところですね。誰と組むのがいいのか」
――有原投手にヒアリングをしてきた?
「キャッチャーは、試合が始まらないとね。オープン戦が始まってから、そういうヒアリングはしてきましたよ」
――キャッチャーは3人で始まるが、シーズンを戦う中で、ある程度は固定していくのが理想。
「理想は理想です。海野の足が心配なければ、早いうちに2人にしたい。もともと2人でスタートする予定だったし、野手は17人いますけど、使えなくなる時期が来るので」
――打線においてポイントとしたところは?
「現状、栗原の怪我もあった。本当の世代交代のチャンスがあるということですね」
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――明日は小島投手との対戦だが、明日の一戦を勝つためのオーダーなのか、シーズンも見据えて組んだのか。
「明日はそういう期待(後者)をしています」
――昨年もそうだと思うが、世代交代にも挑んでいく。
「やろうと思ってできることではない。でも、結果を出さないと使えなくなるから。力的に、晃(中村)にも話をしているけど、選手としては『俺の方が』と思って当然。長く勝つために(世代交代が)必要だから、そういう話をしてきたわけですから」
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