オープン戦18試合を9勝6敗3分けで終えたホークス。28日からはいよいよリーグ連覇、そして日本一を目指す長き戦いがスタートする。小久保裕紀監督は23日、オープン戦を総括し、今季に向けた思いを語った。春季キャンプから繰り広げられた激しいサバイバルをどう評価したのか。正捕手争いの行方は――。主なコメントは以下の通り。
――中継ぎ陣の争いをどう見ていた?
「元々狭き門でしたけど、けが人もほぼ出ずに勝ちパターンで投げられる投手が6、7人いるというのは強みですよね」
――キャンプから故障者が相次いだ。
「(今宮)健太(内野手)は2軍戦でだいぶやってきたので、不安なく入れるかなと。クリ(栗原陵矢内野手)は少し心配なんですけど、リチャード(内野手)にその分しっかりとアピールしてほしいですね」
――リチャード選手の成長は。
「打撃は正直、下降気味ですけど。守備に関しては安定しているので心配していないです。守れるというのは1軍でやるための武器なので」
――二遊間も争いになる。
「基本は今宮がショートですね。二塁は(ジーター・)ダウンズ(内野手)と牧原(大成内野手)の争いで、(川瀬)晃(内野手)はスーパーサブとしてやってもらいたいなと。(今宮)健太を休ませる日はショートを守ってもらいますし、晃はかなり幅広く起用していくと思います」
――外野陣の争いについては。
「物足りないですね、はっきりいって。チャンスを掴んだとは思わないですね。人生をかけてレギュラーを取れるかどうかの瀬戸際だと思うので。期待はしています」
――近藤健介外野手の状態は。
「目標はレギュラーシーズンの全試合出場。オープン戦は関係ないので。1シーズンを戦うため、今やる必要はないでしょうということです」
――中村晃外野手もオープン戦で結果を残した。
「やっぱり彼は覚悟を持って、代打というポジションを極めようという思いで入っている。昨年はまだ『スタメンでやれるんだ』という思いがあったのは事実なんですが、(今春の)キャンプ中にも2人で話したので。その気持ちは伝わってきます」
――正捕手争いはまだまだ続く。
「海野(隆司捕手)の故障がどうなるかですね。開幕には間に合いそうな感じではあるので。3軍戦にも出てもらうので。最終的なメンバー登録は開幕前日なので。時間を使って考えたいと思います」
――開幕に向けて意気込みを。
「野球はピッチャーなので。けが人がほぼいない、いい形で来ているので。いい準備をして臨みたいですね」