マルチ安打の谷川原健太に「あれがなければ…」 小久保監督が指摘したワンプレー
- 小久保裕紀
- 2025.03.18
徹底した独自取材、データ分析
選手の本音や核心に迫る「鷹フル」

先発のモイネロは6回パーフェクトの快投「見ての通りです」
ソフトバンクは18日、みずほPayPayドームで行われた中日とのオープン戦に5-0で快勝した。先発のリバン・モイネロ投手は6回を投げ、1人の走者も許さない完全投球を披露。後を受けたロベルト・オスナ投手、松本晴投手も無失点リレーで試合を締めた。打っては谷川原健太捕手がマルチ安打をマーク。右脇腹を痛めて戦列を離れている栗原陵矢内野手に代わって5番に入った正木智也外野手も適時打を放ってアピールした。この日取材対応した小久保裕紀監督の主なコメントは次の通り。
●試合前囲み
――栗原選手の状態について。
「開幕はおらんもんと思って動いているので。これ以上ひどくなるのは嫌なので」
――今後については?
「リハビリから立ち上げてもらいます。ファームで何試合かは出てもらうかもしれないですし」
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――右足を痛めた海野選手については?
「あいつはこっちで抱えます。あさってから部分的に練習に復帰できると思います」
――オープン戦でやり残したことは?
「やり残したことというか、引き続きやらなきゃいけないところはキャッチャーなので。開幕して終わる問題じゃないので。今シーズンずっとです」
――松本晴投手の起用について。
「晴は中に入れました。競争に負けたとかじゃなく、編成上なので。そこは晴にも説明しました。先発が火、水、木で左が3枚になってもいいんだけど、中継ぎに左がいなかったので。晴が中ロングをやってくれるのが現状ではベスト。野球人生の目標はもちろん先発ローテでやっているんでしょうけど、今の編成ではベストの形なので。まずはそのスタートですね」
――オープン戦も残り5試合。山川穂高内野手に本塁打が出ていないが。
「俺なんか1安打でシーズンに入ったこともあるよ。打率5分。あんまり関係ないです。集中力はシーズンに入ってからしか出ないので」
――不安は?
「俺はオープン戦なくてもいいと思っていたので。人それぞれですね」
――左ふくらはぎ痛から1軍復帰を目指す今宮健太内野手については。
「明日までいるので。今日、明日は7イニングずつ出る。1試合、雨で流れているので本人次第ですね。20日からくるのか、試合に出るかは」
――中日の先発は三浦瑞樹投手。
「向こうでも支配下のチャンスでしょうから。リーグが違うので、純粋に頑張ってほしいです」
●試合後囲み
――モイネロ投手は素晴らしい投球だった。
「見ての通りです」
――松本晴投手が中継ぎで登板。
「中継ぎに左がいないので。チームの編成上ですね、彼の場合は」
――色んな使い方ができる。
「ロングで考えています。1イニングを投げられるピッチャーは6人で確定しているので」
――ジーター・ダウンズ内野手は粘って四球をもぎ取るなど、らしさが出ていた。
「フォアボールでも出塁できるというところの評価は去年から高いので。いい姿だと思います」
――栗原選手の離脱で正木選手が5番に入る。
「今はそうですね。2、3、4番の並びはおそらくこの形で行くと思うので。正木も最後のフォアボールはよかったですね」
――2、3番もこの形。
「そうなるかもしれないですね。改めて並びが変わるときは説明しますけどね。とりあえずこれでくると思いますよ。村上(隆行打撃)コーチは」
――谷川原選手は2安打もパスボールが痛かった。
「そうですね。あれがなければ今日はいい日だったでしょうけどね。まあバッティングは1本出てからよくなってきているので。評価の対象にはしてないですけど、打たないよりは打った方がいいので」
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)