小久保監督がキャンプで“S組”案を公表 投手5人野手5人…「自分でやれる人たち」

ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:冨田成美】
ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:冨田成美】

来季の先発ローテの柱は3人…残り4枠の競争に

 ソフトバンクの球団納会ゴルフが行われた19日、小久保裕紀監督が取材に応じ、来春のキャンプでは10人の選手を「S組」とする案があることを明かした。投手陣では、有原航平投手、松本裕樹投手、リバン・モイネロ投手ら。野手陣では柳田悠岐外野手、山川穂高内野手、今宮健太内野手らが対象となり、キャンプには第4クールからの合流になる可能性があることを説明。小久保監督のコメント全文は以下のとおり。

――来季の投手起用について、どのような考え?
「ピッチャーは確定というか、有原、モイネロ、カーター(スチュワート・ジュニア投手)、これはもう3枚が中心。先発はね。中継ぎも、(ダーウィンゾン)ヘルナンデス(投手)、(ロベルト)オスナ(投手)あたり。今年の2月同様、最初にどこの時期に投げてもらうかというのを、ちゃんとこのオフ中に伝えて。準備してもらうメンバー、初日からブルペン入りするメンバーを振り分けますよ」

――今季は先発投手は7枠。来年も同様か?
「最初は絶対に7枠は作ります。だから当確が3人なんで、あと4人。6、7人で争う感じでしょうね」

――現段階では何もなければその3人が基本になる?
「そうです」

――スチュワート投手も入ってくる。
「カーターはキャンプ初日から呼んでますけど、あとはもう初日に来なくていいので」

――今季はスチュワート投手の成長があった。
「S組に入れてやることはないですけど、A組で。初日から来ますけど、基本的には開幕に合わせて、逆算して、どこで投げるかを決めます」

――S組を設ける?
「野手5人、投手が5人がSです」

――分けてキャンプに臨む?
「分けるし、もう別に1日にキャンプインじゃなくてもいいって言っているので。あとどうするかは本人。もうちょい話はしますけど。第4クールから来ます」

――それは今までになかった形。
「でも来るか来ないかはまだあれですけど」

――自分で調整する場合は宮崎でなくてもいい?
「宮崎じゃなくてもいいです。宮崎に来るって言っている選手も何人かいますけどね」

――信頼を置ける選手はその方が良いという判断?
「自分でやれる人たち。プラス、その間に見られる選手ができるということです」

――もう通達済み?
「通達済みですよ」

――今宮健太選手も競争の中に入る?
「今宮はS班です。(中村)晃も。山川(穂高選手)、近藤(健介選手)、柳田(悠岐選手)の5人」

――投手は外国人も入れて5人?
「有原、松本裕、モイネロ、ヘルナンデス、オスナです」

――松本裕投手はその時期になると怪我も問題ない?
「松本の場合は、もうどちらにしてもあまり慌てさせない。宮崎にいる間に1回実戦で投げられればいいんじゃないですか」

――三笠杉彦GMが投手陣の補強をオフのテーマにあげていた。
「ここはあまり具体名は出せないんで、あとはフロントに聞いてください」

――常々、野球はピッチャーだと。
「いるメンバーで成長した選手も当然いるので。彼らが来年勝ちパターンに入って、理想的には勝ちパターンが2パターンできればなと。オスナが9回にいるけど、7、8回に投げる投手を2パターン作る。今年もそれが理想だったのでね。そういう風に入ってくるメンバーを作れればいいですね」

――報道では元日本ハムの上沢直之投手が国内移籍を検討している。
「その辺は全部フロントに任せているので、僕の意向はないです」

――中継ぎ投手は大事なポジションになってくる。
「というか、1イニング(だけ)の選手はもうほぼ確定しているので。そこの競争にはなかなか入れない。入ってくるのは厳しいと思うんですよ。1人だけ投げるピッチャーだったら、もう5人ぐらいいるので。ということは、どうやって1軍に入ってくるかといったら、最低2イニング。回跨ぎができるっていうのを課題としてあげているので。それを目指してやる。1イニングに入る競争であれば、かなりレベルが高いですよ」

――FA権を行使した甲斐拓也選手と、石川柊太投手にはどのような判断をしてもらいたい?
「僕からはなにも。自分の人生なので、僕は公式にコメントを出すことはないです」

――来季2年目を迎える前田悠伍投手への期待は?
「そうですね、和田(毅投手)と話したんですけど。この間彼(和田)の特集をしていて。高校時代の球速が120キロのピッチャーが140キロを投げる大学生になっていった中で、『(前田悠は)もうちょい出力が上がってこないといけないね。どんなやり方があるかね?』みたいな雑談をしたんですけど。そのまま育成機関に入れるわけじゃないですけど、球速が上がるっていうことに関しては可能だと思う。もう少し上げないといけないと思います」

(飯田航平 / Kohei Iida)