ソフトバンクの2軍は1日、ウエスタン・リーグの中日戦(タマスタ筑後)に1-0で勝利。最終戦を白星で飾った。4回1死三塁から生海外野手の犠飛で先制。先発の森唯斗投手が3回無失点、古川侑利投手が2回無失点で繋ぎ、泉圭輔投手、中村亮太投手、椎野新投手、尾形崇斗投手のリレーで逃げ切った。試合後の小久保裕紀2軍監督の一問一答は以下の通り。
――中村亮太投手は53試合登板。
「2か月ぐらい立ち上げが早ければ、十分に支配下で通用する力を出しているなという風に思ったけどね。7月以降は、ほとんど厳しい場面で登板して、流れを止める役目をやってもらっていたので。育成選手は7月で(支配下登録期限が)終わりなんでね。スケジュール的にも12月に合同で練習はしていますけど、チームとして、2月のキャンプインの時には『支配下の選手と一緒のようなスタートやったら厳しいのかな』っていう意見も出てきている。2か月前倒しで(練習を)やるっていう意識は必要じゃないですかね。でないと、もったいないですよね。7月でシーズン終了って考えた時の彼らのオフの過ごし方。そういうところは、(中村)亮太にもこの後話をしないと、もったいないですよね」
――今年は育成契約で悔しさを晴らすシーズンだった。
「それがシーズン序盤の立ち上がりが悪かったんで、4、5月はあんまり良くなかったですよね。7月から急にボールが良くなり出して、あのぐらいの球を投げると、空振りを取れるシンカーやカーブがあるんで。そういう点では、このオフにどうなるかわかりませんけど、亮太だけじゃなくて育成選手には全般的に言えることだと思います」
――生海選手は貴重な犠飛。
「調子は全然ダメだと思いますよ。昨日ちょっと話して、打てなかったら室内で練習して、また打席に立って、打てなかったらまた練習して、打席に立っての繰り返しなんで。ウジウジしててもしょうがないんでね。打てなかったら練習すればいい。そういうところからも(調子の悪さが)見えるなって話と、自分自身で打破しない限りは(先は)ないから。だから『自分が強くなるにはどうしたらいいかっていうことを考えて日々過ごしなさい』って話をしましたけどね」
――今年1年は長かったですか?
「いや、毎年、年を取れば1年が早いですよ。小学校の1年間は今の5年間分ぐらいですよね。もう50歳を過ぎると、時間の感覚ってそんなもんでしょ。月ごとの反省や、月ごとのコーチの入れ替えとか、月ごとの勝敗とか、打率とかも含めて出すんで、年々早いですよね。『もう8月終わった。もう9月終わった』っていうね。ファーム選手権まで1週間切ってるんで調整しながら、相手はジャイアンツですしね。二岡智宏2軍監督と対戦できるんで楽しみですね。こっちの自慢は投手陣だと思うんで、やっぱり今日みたいな展開に持ち込むことによって、勝機は生まれると思うんで、そんなに点は入らないと思ってやりたいと思います」
――海野選手の挨拶がよかった。
「仕込みをしていたんで。海野に振るとは言っていたんで。まさか『Uber Eats』(のカバンには驚いた)。あいつには笑わさないといけないという使命感があるんで。仕込んできたんでしょうけど、『Uber Eats』のカバンが出てきた瞬間に腹になんか入っていたんで『何を仕込んでんのかな』と思いましたけど、(あれを渡すなんて)なかなか面白いファンがおるなと思いました」
――2軍の雰囲気がいい。
「優勝したのもあるけど、やっとシーズン終わったから。あとは、選手権が終わったら、厳しい時期には入るんですけど、シーズン中の数字に追っかけられるプレッシャー(から解放される)っていうのはあると思う」
――日本選手権は違ったプレッシャーがある?
「一発勝負なんでね。最高のパフォーマンスを出すための準備をどうしたらいいかっていうことに、この1週間使ってもらいたいんで。 ウエスタン・リーグ代表として恥ずかしくない戦いをしないといけないという思いでグラウンドに立ってもらいたいです」