ソフトバンク2軍は15日、ウエスタン・リーグの阪神戦(タマスタ筑後)に1-0で勝利した。先発した有原航平投手が7回無失点の好投。8回1死二塁で三森大貴内野手が決勝の先制適時二塁打を放つなど、2安打1打点と活躍した。試合後に取材に応じた小久保裕紀2軍監督の一問一答は以下の通り。
――藤本博史監督が週明けから増田選手を昇格させたい、と。
「まだ何も聞いていないですけど」
――状態はどう見えていますか。
「そんなに、めちゃくちゃいいわけじゃないです。昨日もなんか、止めた系のバットが内野安打になって、乗っていった感じなので。あまり上が打っていないなら、そういうこともあるでしょうね」
――勝負強さや粘りがある。
「それはあると思います」
――8回2死二塁で死球を受けたが。
「全然(大丈夫)。その前に、ホーキンスの時に谷川原に足を作らせていたので」
――1軍が代打で苦しんでいる様子。送り出す側も悩ましい。
「(野村)大樹とかは、スタメンじゃない時は“ココイチ”でいくよっていうのは言っています。大樹ぐらいかな、そういう準備をさせていたのは。あとはもう、(増田)珠もずっと頭から使って、とりあえず状態を上げろと言ってやっていたので。代打の練習はさせていないですけど。代打って、そんな簡単には打てないですよ、そもそも」
――監督も現役時代に経験がある。
「俺も終盤は代打やったけど簡単には打てないよ。半か丁かみたいなもの。初球を振りにいくかどうかを決めてからいくので。初球に見るって決めて、ストライク取られたら『もう今日はあかんわ』ってね。そんな感じです」
――立ってみないとわからないのも代打の難しさ。
「それを専門職にまでしてね、八木さんとか立浪さんとかにすれば、ある程度そういうものがあるんでしょうけど。それはなかなか経験のない選手、しかも経験があったとしても代打の経験が浅い選手は難しいです」
「初球を振りにいくかすごい迷いました。だから決めていっていた。初球を振らないとか決めておかないと。イケイケでいって、向こうがボールから入ってきて、振ってしまう。向こうがボールから入ってきているのに1ストライクになるのが僕は一番後悔したので。だったら0-1か、1-0かどっちかからスタートするっていうのはありましたね」
――初球に相手に意図的にストライクを取られると打ち取られるパターンになる。
「そのくらい代打って難しいってことです」
――球種も関係なく初球から振る。
「シーズン中でもありましたよ。初球は打たないって決めて入ることはあります」
――椎野投手は3者連続三振だった。
「椎野は真っ直ぐも強かったし、あとフォークの落ちも良かった。あいつはカウントを取れるカーブがあるのが武器なので。打者が待っていないところで取れるカーブがある」
――12試合目で野手の入れ替えが少しずつ動きそうな雰囲気。
「俺のところには何も聞いていないよ」
――三森選手やリチャード選手に関しては、いかがでしょうか。
「リチャードは(藤本)監督がコメントしていたじゃないですか。打っていないですもん。今も、バッティングコーチに指示して、打撃成績をベンチ裏に貼り出しているので。半分以上、1割台ですから」
――三森選手も決勝打を放ったが、まだ時間はかかりそう。
「特殊なタイミングの取り方をする打ち方で、結果さえ出せば何も言われないでしょうけど、出ないとやっぱり始動を早くした方がいいとか、静から動よりも動から動の方がいいとか、色々言われますよ。でも決めるのは自分ですから」
――監督の経験を持ってしても、あの打ち方は特殊。
「はい。難しいと思います。だから身体能力が落ちたらどうするんやろうって。今はまだ若いからあれでバットに当たっていますけど。あんなに、球を投げてから(タイミングを取っている打ち方)なのによくバットに当たるなって思います」
「なかなか上がってこない選手、ホーキンスもそうですけど、迷っていますね。迷ってはいないけど、ある程度整理はできているんですけど、ゲームで結果が出ないとね。練習でやっていることがゲームで出ないと厳しいというか、自信につながってこないので。昨日今日は、練習はすごくいい感じだったので。今日出そうだと思っていたんです。低めの球を振らされているので」
――打撃成績を貼り出しているんですか。
「貼っているよ、去年もしていたし」
――今年はいつから。
「指示したんいつやろ、一昨日くらいかな? 普通でしょう、プロは数字なんですから。見えるところに貼っておけって。他球団のも全部合わせて」
――ウエスタン・リーグの打撃成績ですか。
「ウエスタンです。チーム打率も全て、全ての数字です。四球はよく取れています。三振は去年より全然多いです。去年で870個くらいいったんかな? それよりはるかに多いペースです。失策もめちゃくちゃ多いです。今日3試合目とかじゃない? 失策が0だったのも」
――三振が多いことは咎めないんですか。
「だからといって初球から当てに行くようなバッティングはしてほしくない。タイプにはよる。リチャードやホーキンスが三振多いんは仕方ないので。その代わり長打を打てって話ですけど。三振多いのに長打がないってなれば、それは変わっていかないといけない」
「あとちょっと話したのが、ホークスとして低めのボールの見極め。高めにきた変化球を積極的にいく中で、150キロくらいの投手の時は真っ直ぐを狙いにいく時の目付けを下げるので、そこからくるフォークは仕方ないですけど。今日みたいな投手(左腕・伊藤将)の時は、投手のタイプとしてはわけないといけない。ホークスがやろうとしている低めを我慢して見送るんだって言うのを、もう一回思い出してくれっていう話はしました」
「それはホークスとして、王会長はじめ、城島アドバイザーからの指令。ホークスとしてそれをやっていきましょうということなので。誰が打撃コーチ、誰が監督であろうが、ホークスとしてやっていくという決まり事なので。それをもう一回思い出してほしい。真っ直ぐが速い投手に対しては、OK。でないと真っ直ぐは打てないので。そういう話はしました」