ソフトバンクの2軍は7日、タマスタ筑後で春季教育リーグの中日戦に6-4で逆転勝ちした。1軍から三森大貴内野手、渡邉陸捕手、柳町達外野手が参加したものの、6回までは中日先発の上田洸太朗投手にノーヒット。投手が代わった7回に1点を返すと、8回には笹川吉康外野手の犠飛や野村大樹内野手の適時打などで一挙に5点を奪って試合をひっくり返した。先発の三浦瑞樹投手は5回8安打4失点。2番手の松本晴投手からルイス・ロドリゲス投手、田浦文丸投手、尾形崇斗投手が無失点リレーで繋いだ。
――三浦投手も3回まで良かった。
「やっぱり2回り目になったり、142、3出ていた球が140キロくらいになると、その球がやっぱり100球過ぎてまでいけばいいでしょうけど、最初ゲームを作らないといけないと飛ばしていく中で、2回り目とカクッと落ちた時にちょっと高くなったら、もうほぼほぼ芯で捉えられたんで、向こうの相手ピッチャーじゃないですけど、変化球は低めに、真っ直ぐは大胆にっていうところを次の登板でまたやってほしいですね」
――去年より球速は上がった。
「去年は138キロぐらいでしたからね、後半はずっとね。そう考えると、成長はしてると思うし、自分の中でもやっぱり出力を上げていかないと勝負できないってのわかってると思うんで。コントロールが、フォアボールを出して崩れるタイプじゃないし、圧倒的なピッチングするわけじゃないですけども、打たせて捕っていくタイプだと思うんで、変化球のコントロール含めてそういうところを伸ばしていけば、まだまだ可能性あると思いますよ」
――左投手は可能性がある。
「そうです」
――田浦投手もいい。
「田浦は今多分一番、誰かって言われたら一番最初に名前を挙げるように一応話をしているんで。真っ直ぐがこの間、風呂場で会った時に『プロイチやな(プロ入って1番いい)』って言ったら『まだあと1キロ、147出したことあります』って。俺が見る限りはそんな姿は一度も見たことないって話をしたんですけど。俺の見た中では『今日がマックスだった』っていうのが前回で、今日も145キロぐらいでしたけど、真っ直ぐが良くなったんで面白いんじゃないですか。手応え掴んでると思います」
――松本晴投手も投げました。
「初めて見ました。A組だったんで、ずっと。独特の角度っていうかね、なんかずっと1軍でも抑えているでしょう。球持ちがいいのか分からないけど、ベース板のところなんか面白いなと思いましたよね、独特の角度というか、ひょうひょうと投げながらね。彼だって一番(1軍に)近いんじゃないですか、そういう点では」
――本人は2アウトからフォアボールを悔やんでいました。
「もちろん、あれは良くないことですけど、それにしても1軍でもずっとひょうひょうと抑えている感じは結構分かりましたけどね」
――相手投手が代わってヒットが出だした。
「そうですね、でも今日は(1軍組を)15時半までに上げないといけなかったんで、選手をやり繰りするのが大変やったんですよね。ゲーム展開どころか、もう15時半になったらコイツは代えないとアカンみたいな。柳町をフルで出そうと思ったら、8回がえらい長引いてしまった。これはDH解除して緒方をレフトに入れないとイカンなとかいろいろ考えていたんですけどね」
「守備固めの予定の緒方を代走に出したんですけど、やっぱり2点差ぐらいであれぐらい揺さぶると、ピッチャー嫌なんだなって。全く走れない選手を出していたら、多分あんなにフォアボール出ていないと思うんですよ。それは今日、やっぱり走れる選手って貴重だなっていうのは感じましたね」
――緒方選手は今日は盗塁、一昨日も浅いフライで生還。
「そうそう、今日とかもあんなイレギュラーなときに行かしても、きっちり2アウトになってから走れる。ああいう姿はどんどん出してほしいです」
――三森選手と柳町選手、渡邉陸選手が参加。
「三森は今日、練習はそんな悪い感じはしなかったですけどね。あんまり1軍のゲームをずっと見てるわけじゃないんで、内容はほとんど知らないんで。陸も悪い感じはしなかったです。柳町はもうずっと安定してあんなもんでしょう。ファームで多分ずっと出たら、4割近く打つと思うんで」