ソフトバンクの2軍は11日、宮崎県内で開催されている「第19回みやざきフェニックス・リーグ」で日本ハムと対戦し、0-7で敗れた。日本ハムの鈴木、河野、齊藤の前に継投でのノーヒットノーランを喫した。投げては先発の田上奏大投手が5回7安打5失点と結果を残せなかった。
「ただ、やっぱりフェニックスって普段対戦してないとピッチャーと対戦できるっていうのは、今日選手の前で話したんですけど、逆に鍛えられるいい経験の場所だと思うんですよ。もう今ってどんなピッチャーであっても、丸裸にされて、ウエスタンなら5チームしかなくて、しょっちゅう同じピッチャーばっかり当たって、軌道から配球も含め、大体頭に入って勝負してる」
「でも、今回みたいにフェニックスに来たら知らないピッチャーばかりと対戦できるっていうのは、ある意味本能的なところ、もう野球の根本的なところですね、知らないピッチャーをどう打つかっていう。当然一番速い球を狙っての変化球対応ってことになるんでしょうけど、それで初物に強いとか、知らんピッチャーでも自分のバッティングを崩さないとかっていうのが評価に繋がると。だからそれはチャンスでもあるんだから、そういう場としてフェニックスを捉えてほしいという話はしましたね」
――1軍にいったら初めて対戦する投手を打たないといけない。
「そう。そういうことだから、やっぱり本能的に、この狙い球でこのピッチャーはこういうふうに対策して、今シーズンは結構ちゃんとやらせましたけど、それはデータがあっての話じゃないですか。でも、今はデータもあって、どの球種を投げるって分かっていても、自分に対する配球がない、球をまだ見たことないピッチャーと対戦したときのあまりの脆さ、それはあなたたちのいまの実力ですよ、ということなんで」
「だから、よりそこで良い結果を残すことによって輝くことができますよね。コイツは初物でもしっかりタイミングを取れるバッターだなということになるんで。だからそういうふうに捉えて、これからのフェニックスリーグ、もう実戦の数がもう今シーズンどんどん少なくなっていくんで。この実戦でしかできないこと、試せないこと、練習でやったことを試す場はもうなくなってるんで、大事にしてくれって話はしました」
――なんとかヒット1本という、ベンチの中で感じは。
「それはあったけど、個々のバッターが、対応の能力がやっぱり低かったということだと思います。知らないピッチャーに対しての対応能力があまりにも低いんで、ああいうことになってしまったということで。あとバッテリーもね、やっぱり田上ぐらいの球があって、今年も2軍で急成長を遂げたのに、あれだけ変化球を集めて打たれて、やっぱ連打でビッグイニング4点を失ってしまう。そのイニングと他のイニングの差が大きすぎるんで、あれも課題ですね。ボールを集めすぎたっていうところも含めて、あんなに打たれちゃイカンです。将来、来年でもローテーションに入ろうかっていうようなピッチャーなのに打たれすぎですね」
――高橋純平投手が好投が続いている。1軍のシート打撃でも良かった。
「今日もフォアボールを出しましたけど、連発してしまう、突然イップスみたいにストライク入らなくなるという心配はほぼ今はないんで、それがあったから大事なところで使えなかったんですけど、その辺はだいぶクリアできてきてますね」
――秋吉投手は古巣相手に投げました。
「彼も安定して抑えてはいますよね。上が明日から始まるんで、結局アクシデントがあった時には、こっちにいるメンバーから送り込まないといけないんで、そのつもりでこっちも選手起用してるんで。そういう可能性のある選手はこの実戦の場をより大事に過ごしてほしいと思います」
――今日は渡邉陸選手が監督でした。
「今日はなんもなかったね。もう1回どこかでさせます。かわいそ過ぎたので。緒方のところでボールワンでエンドラン出すかなって思ったら、打たせますって言って結局ゲッツー。多分、今日はポイントがそこしかなかったんで。それ以降はもうビッグイニングだったんで。もう1回させます」
――明日の監督は。
「明日は川原田。まだちょっと、(頭に)当たってるんで、試合にはちょっと使わないんで。だったら、頭の方でやろうということです」