若鷹に注文「そこを打たないと1軍でメシは食えない」 小久保2軍監督の一問一答全文
「150キロぐらい出ている1軍でも投げてるピッチャーが来たら、やっぱり全然対応が違う」
ソフトバンクの2軍は14日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグの広島戦に6-0で勝利した。初回にリチャード内野手の適時打で先制すると、2回には育成の仲田慶介外野手、緒方理貢内野手の連続二塁打で1点を追加。3回にはリチャードのリーグ単独トップとなる21号本塁打、牧原巧汰捕手の2点適時二塁打が飛び出し、リードを5点に広げた。投手陣は先発のカーター・スチュワート投手が5回1安打無失点と好投。リリーフ陣は1本も安打を許さぬ継投で完封リレーとなった。試合後の小久保裕紀2軍監督の一問一答は以下の通り。
――快勝でしたね。
「昨日と一緒なんですけど、やっぱりバッター陣は、あのクラスのピッチャーが打てないヤツは打てるようにしないといけないんですけど、あのクラスのピッチャーなら打つ。でも昨日もそうなんですが、150キロぐらい出ている1軍でも投げてるピッチャーが来たら、やっぱり全然対応が違うんで。それはやっぱり最初打ったから満足(ではなく)、牧原(巧)とかあのクラスはまだ打ったっていうふうに自信にしたらいいと思うんですけど、リチャードにしろ増田にしろ野村にしろ黒瀬にしろ、1軍に行ったヤツがあれだけ対応が変わってしまうっていうのは、そこは打たないと、1軍では飯食えないんで。はっきりしてますよね、今日も。あの島内、あとはその後に来た塹江、昨日も山口の前の藤井か、150キロ出ていたんで、全然違うんで。だからやっぱりそこを打って本物よって思わないと多分上手くならないです」
――リチャードはホームランも。
「今日のリチャードのホームランはものすごい価値あります。今やらせていることがなかったら、今まで空振りしていた球なんで。空振りというか、変化球を待って止まって引っ掛けて打つことってあんまりできなかったんで。もうとにかくボールを1つ分だけ近くで打つ練習をずっとさせてるんですよ。変化球が曲がり切った後に打つっていう発想がまずない子だったんで、曲がりっぱなしか打たなかったんで。真っ直ぐより全然遅いんで、変化球で曲がってからここまで来て、右足の前ぐらいで打つというのを1回、そこは練習も含めてやってみ、という話をして。それがちょっと形になりつつあるんですよ。フォアボールも取れ出したんで。ただ、やっぱり真っ直ぐが150キロぐらいで来たときの変化球はまだ(バットが)止まらないですけど。言葉が悪いですけど、中村ぐらいの真っ直ぐ140キロ、カットが130何キロ、スライダーが120何キロのピッチャーでもできるっていうのは自信にした方がいいかなと思いますね。今までにはない形のホームランなんで」
(上杉あずさ / Azusa Uesugi)