初回にミスも…小久保監督が称賛した“直後の一打” 2戦目モイネロは「ベストではない」

小久保裕紀監督【写真:古川剛伊】
小久保裕紀監督【写真:古川剛伊】

徹底した独自取材、データ分析
選手の本音や核心に迫る「鷹フル」

周東がシリーズ新記録の5安打「歴史に名を刻みましたね」

 ソフトバンクは26日、日本シリーズ第2戦となった阪神戦(みずほPayPayドーム)に10-1で勝利した。先発の上沢直之投手は初回に先制点を許したものの、6回1失点の好投。打線は初回に栗原陵矢内野手の適時打で追いつくと、山川穂高内野手の2点二塁打で勝ち越した。山川は2回に3ランを放ち、5打点の活躍。周東佑京内野手は新記録となる1試合5安打と、打線を牽引した。試合後、取材に応じた小久保裕紀監督の一問一答は以下の通り。

〇勝利監督インタビュー

――第2戦で取り返した。14安打10得点と、打線がつながった。
「昨年ここで3連敗して、皆さんの前で勝ちを見せることができなかったのでうれしいです」

――特に初回、先制された後に山川選手の勝ち越し打が出た。初回の反撃はどんな風に見ていた?
「もちろん山川が素晴らしいバッティングで勝ち越し打を放ったんですけど、その前の栗原の同点打。2死、走塁ミスもあった後、栗原の同点打があって、きょうの展開になったと思います」

――周東選手が日本シリーズ新記録の1試合5安打。
「体が万全じゃない中、本当にセンターの守備もそうですし、きょうは本当バッティングの面でね。この長い歴史の中で、1試合5安打は(今までに)あるという風にみんな感じていたんですけど。意外に打った人がいなくてね。これで(周東)佑京も歴史に名を刻みましたね」

――初の日本シリーズ、上沢投手が6回1失点。
「本人も初めての日本シリーズの登板ということで、かなり初回から全力投球で、しっかり出し切ってゲームを作ってくれましたね。また次も期待したいです」

――明後日から舞台を甲子園球場に移しての試合。
「アウェイの戦いになりますけども、ホークスらしい野球をして、しっかり勝ち切りたいと思います」

モイネロは「きょうがベストではないという判断」

〇ペン囲み

――山川選手をスタメン起用。
「昨日の試合が終わった時点でファーストは山川でいきましょうと決めていました」

――初回のミスを払拭した。
「あれはバントする方(柳町達)のミスじゃないです。飛び出した方(柳田悠岐)が悪いので。あの流れでクリ(栗原)が打ってくれたのが大きかったです。デュプランティエが立ち直っていたかもしれないので。2死から追いついて、山川のタイムリーも大きかったですね」

――リバン・モイネロ投手を2戦目にという考えはなかった。
「そうです。回復具合を見て、きょうがベストではないという判断です」

――これまでポストシーズンは打線が苦しんでいたが、大勝は第3戦につながる?
「いや、そんなことはないでしょう。相手ピッチャーも変わるし。まあ達はフォアボールもあったのであれですけど、海野(隆司)のノーヒットは想定内です。それ以外に乗り遅れる選手もいないのはいいことじゃないですかね」

――大山選手をここまでノーヒットに抑えている。
「それは大きいですね。ベンチでもその話をずっとしているので」

(長濱幸治 / Kouji Nagahama)