中村晃が欠場「最後までそろわなかった」 小久保監督が感じた阪神野球「足を絡めてね」

中村晃が欠場「今年は最後までそろわなかった」
ソフトバンクは25日、日本シリーズ初戦となった阪神戦(みずほPayPayドーム)に1-2で敗れた。打線は初回、近藤健介外野手が復帰後初打席で適時打を放ち先制。先発・有原航平投手は5回まで無失点の快投を見せるも、6回に内野ゴロの間に同点とされると、続く佐藤輝明内野手に適時二塁打を浴び勝ち越しを許した。打線は2回以降無得点に封じられ、反撃できなかった。この日、取材に応じた小久保裕紀監督の主なコメントは以下の通り。
●試合前
――青山学院大が東都大学野球リーグで優勝した。
「6連覇でしょ、すごいね。中西(聖輝投手)が完封したんでしょ?」
――日本シリーズは王者同士の対決に。
「そうですね」
――今年はレギュラーシーズン、そしてCSと苦しんだ。
「相手も強いですし、全然。今はまっさらな状態ですよ」
――日本シリーズへの思いは。
「何と言っても『最後に勝ち切れないとこんな思いをするのか』というのは去年経験したので。是が非でも勝ちたいですね」
――1戦目が大事になる。
「それはもちろんそうです。大事じゃない試合はないですね」
――ベストオーダーを組めそうと話していた。
「でも、晃がきょうの練習にいないですけど、(ベンチを)外れると思うので。今年はそういう年なんだと思います」
――クライマックスシリーズ(CS)ファイナルで一塁塁審と激突した影響か?
「全然違います。詳しくはトレーナーか本人に聞いてください。アクシデントというか、きょうは難しいので。今年は最後までそろわなかったですね」
――明日以降の登録は?
「まあ今から24時間はあるので。きょうは無理ですね。(別の)バージョンで打順を組みました」
――オーダーは悩まなかった?
「決めていましたけど、晃が難しいとのことだったので。さっき練り直しました」
――近藤健介選手はスタメンでいく?
「その予定でいます。大丈夫だと思いますけど、万が一再発となったらそれはそれで。どちらにしても、これで終了なので。状態を心配するよりも、いけると言うならいってもらおうと思っています」
試合前に選手たちと握手「今日負けても終わりではないので」
――CSファイナル第6戦前には「信じ切る」と話していた。それは日本シリーズでも変わらない?
「もちろんです。ただ、きょう負けても終わりではないので。CSは負けたら終わりだったので。だからきょうは選手を集めてないです。みんなと握手して、あと1週間頑張ろうなと声をかけただけです」
――村上頌樹投手の印象は?
「コントロールが抜群にいいからあれだけ勝てているんでしょうし。フォークもいいところから落ちるので。完成度の高い投手ですね」
――スタメンの決め手は?
「村上は今年1度やっているので。映像は見直しましたけど、選手の特徴をより理解しているコーチ、僕も含めてですけど、こういう対応をしそうだなと予測しながら。才木ならこうだろうなとかは考えますね」
――ロースコアを予想?
「そうなると思っています」
――阪神ファンも多そう。
「それは元々、長い歴史と伝統があるチームなので。そうなるでしょう」
初戦落とすも「まあ明日です」
●試合後
――接戦だった。
「向こうはワンチャンスをものにしてね。最後はいい粘りも見せましたけどね。ベンチにはほとんど選手が残ってない状況まで行きましたけどね」
――決勝タイムリーの佐藤輝選手は流石。
「あのワンチャンスも足を絡めてね。ああいう形で阪神は1年戦ってきたんでしょうから。あとは及川、石井ときて、岩崎を出さずにきましたね。こっちもビハインドで(勝ちパターン)3人を注ぎ込んだんですけどね」
――近藤選手は復帰で即安打。
「振れるのは確認していたので。まあ明日です」
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)