ソフトバンクは30日、楽天モバイルパークで行われた楽天戦に4-2で逆転勝利を収めた。降雨で試合が約25分間中断するなど、計4時間44分のロングゲームを制した。先発の大関友久投手が5回までに8安打を浴びながらも、1失点と粘投。7回には杉山一樹投手が1点を勝ち越されるも、直後の8回に川瀬晃内野手が押し出し四球を選ぶなど、3点を奪って逆転に成功した。
川瀬は2回にも一時は同点となる適時打を放っており、1安打1四球2打点をマーク。打率1割台と苦しんでいた栗原陵矢内野手がマルチ安打を放ち、復調の兆しを見せた。また、2022年ドラフト1位のイヒネ・イツア内野手は8回に代走でプロ初出場を果たした。この日取材対応した小久保裕紀監督の主なコメントは以下の通り。
○試合前
――天気が心配。
「きょうは大丈夫でしょう。明日はかなり(雨が)降るみたいだからどうですかね」
――今宮健太選手が1軍練習に合流した。
「きょうは自分でちょこちょこ動いて、明日から合流します」
――今宮選手がディフェンスの重要性を説いていた。
「エラーをしようと思って選手はやっていないんですけどね。彼が入ることで当然、内野は締まりますよね」
――試合前には山川穂高選手と話し込んでいた。
「技術的な話ですよ。山川から聞いてきたので。中身は言えないけど。外から見てどう見えますかって。去年は何回か聞きにきたことはあったけど、今年は初めてですね」
――4番に戻すタイミングは?
「こればかりは想定してなかったので。コーチも含めて、みんなこれでいけるとなった時に戻すので。まだ苦しんでいる感じですね」
――判断基準は?
「結果もそうですけど、打席での対応が良くなってくれば戻します」
――柳町達選手は対左投手の打率が劇的に良くなった。
「僕はあまり左に弱いという印象は持ってなかったですけどね。彼の場合は出続けられる体力のところなので。食事、トレーニング、睡眠、栄養と全てがつながっているので。そういう取り組みをやってるかとは話しましたね」
――イヒネ選手は刺激を受けてそうか。
「なっているんじゃないですかね。あとは本人次第。次は自分の実績で(1軍に)来ると思ってくれればいいんじゃないですか」
――殻を破るヒントになりそうか。
「試合で使ってやりたいですけど、それでも一緒に練習したり、普段の1軍の空気を味わえるだけでもプラスになると思うので。生かすかどうかは本人次第です」
○試合後
――ロングゲームになった。
「勝ちゃいいでしょう」
――大関投手は苦しんだ。
「全然調子は良くなかったでしょうけど、1点で抑えてくれたので。ローテ投手が年20回の登板で毎回調子がいいわけないので。ゲームを壊さないというローテ投手の役割を果たしたなと。5点取られてもおかしくない内容でしたけど、要所をしっかり締めてくれたので。僅差のゲームになりましたね」
――杉山一樹投手は1失点も、中断後にしっかりと抑えた。
「あの時間が一番雨が強くて、フォークの落ちも悪くなっていましたけど。すぐに逆転できて、杉山に負けがつかずに良かったですね」
――近藤健介選手は自打球が心配。
「ちょっと箇所がふくらはぎなので。本人が行くと言ったので。ダメなら自分から言いますと。本当は2回の守備から代えようと思ったんですけど。明日朝にならないと分からないですね」
――苦しんでいる栗原選手にマルチ安打が生まれた。
「きょうは横から見ていても間合いが良かったので。(復調の)兆しは映りましたね」