小久保監督、王会長に「心配かけた」 連敗ストップに安堵、7回1失点の東浜巨に脱帽

小久保裕紀監督【写真:小池義弘】
小久保裕紀監督【写真:小池義弘】

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選手の本音や核心に迫る「鷹フル」

東浜&嶺井の“沖縄バッテリー”で7回1失点

 ソフトバンクは20日、ベルーナドームで行われた西武戦に3-1で勝利し、連敗を5でストップした。1点を追う3回1死、佐藤直樹外野手の三塁打から1点を返すと、栗原陵矢内野手の右前打で勝ち越しに成功した。栗原は今季初の3安打猛打賞。3試合ぶりにスタメンに復帰した周東佑京内野手も2安打をマークし、出場17試合連続安打となった。

 投げては今季初先発の東浜巨投手が7回3安打1失点の快投。沖縄尚学、亜大時代の後輩、嶺井博希捕手とバッテリーを組み、今季初勝利を挙げた。8回は松本裕樹投手、9回はロベルト・オスナ投手が試合を締めた。試合後の王貞治球団会長、小久保裕紀監督のコメントは以下の通り。

⚫︎王貞治球団会長

――連敗ストップした。
「息が切れそうだよ。きょうは良かったね。東浜が良いピッチングだった」

――開幕から苦戦が続いているが。
「選手が揃っていないからね。(シーズンの)出だしだから(連敗が)目立ってしまう。でも、これ以上は悪くならないからね」

⚫︎小久保裕紀監督

――東浜投手が良い投球をした。
「はい。本当にね。嶺井とテンポよく、沖縄コンビでよくやってくれました」

――佐藤直樹選手が気迫のプレー。
「外野一角がチャンスある中で。そういうのが伝わってきますね」

――連敗を脱出。
「(王貞治)会長も来られて心配をかけた。みんな必死なので。1つ勝つのに必死。やるべきことをしていた中できょうは勝てて良かった」

――周東選手の膝の状況は。
「ずっと出るのは難しい。本当はきょうまで休ませたかったけど、なりふり構っていられなかった。年間通して必要な選手なので。フルにずっとは難しいので。ただ来週は6連戦ではないので」

――出場はいつ決めた。
「きょうですね」

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――苦しい戦いが続いていた。
「ずるずるやっていたわけではないですけど、1つ勝つのは難しい」

――栗原選手が3安打。
「昨日、一昨日も悪くはなかったですけど、日本を代表するピッチャーだからなかなか難しかった」

――オスナは大飛球があったが、3者凡退。
「最後はオスナと決めてますので。今後も考えて最後に海野をいかせているので。8回から捕手を交代してですね」

(川村虎大 / Kodai Kawamura)