徹底した独自取材、データ分析
選手の本音や核心に迫る「鷹フル」
先発の上沢は4回途中5失点で移籍後初黒星
ソフトバンクは16日、楽天戦（みずほPayPayドーム）に2-6で敗戦した。先発した上沢直之投手が4回途中で5失点（自責点3）と振るわず、今季初黒星を喫した。打線は8安打を放ったものの、2得点に終わった。プロ初スタメンとなった山本恵大外野手は3回に二ゴロで初打点を記録した。この日、取材に応じた小久保裕紀監督と、倉野信次1軍投手コーチ（チーフ）兼ヘッドコーディネーター（投手）の一問一答は以下の通り。
〇試合後・小久保裕紀監督
――上沢投手は苦しんだ。
「2ストライクに追い込んでからもったいなかったですね」
――2番手の大山凌投手は好投だった。
「大山は今年一番よかったんじゃないですか」
――打線は2得点に終わった。
「でも（川瀬）晃（内野手）の粘りとか……ええところはそうですね。明日からクリ（栗原陵矢内野手）が戻ってくるので。1人レギュラーが戻ってきますね」
――山本選手は安打はなかったもののプロ初打点を挙げた。
「前に飛ぶだけ大したもんじゃないですか。ゲッツーは打点にならなかったですけどね」
――プロ初先発で2番に抜擢した。
「2番（に誰を起用するか）が難しかったので。今宮（健太内野手）を動かしたくなかったし、廣瀬（隆太内野手）もね……」
――川瀬選手は久々の先発でも必死な姿が見えた。
「もちろん、もちろん。必死に粘ってくれていましたね」
抹消のヘルナンデスにかける期待「もちろん」
〇試合前・倉野信次1軍投手コーチ（チーフ）兼ヘッドコーディネーター（投手）
――ダーウィンゾン・ヘルナンデス投手が登録抹消された。安定感が欠けていたことが決断の要因？
「そうですね」
――本人にはどういった課題を伝えた？
「色々とですね。内容は言えないです」
――最短の10日間で戻ってきてほしい。
「もちろん、もちろん」
――ファームでも投げながら調整する？
「そうなると思いますね。体が悪いわけではないので」
――以前は復調の要因は見えつつあると話していたが、それでも抹消して調整したほうがいいという判断か。
「そうですね」
――左の中継ぎが少ない現状だが。
「左右は関係なく、一番状態のいい投手を上げるというところですかね」
――昇格した岩井俊介投手は回またぎもありえる。
「もちろん。またぎもあります」
――1イニングを任せる投手は5人になった。
「そこはあまりこだわってはいないので」
――大山凌投手や津森宥紀投手が“格上げ”するとかではない？
「誰かしらカバーはしますけど。でも別に1イニング限定というわけではないので」
――ヘルナンデス投手は大事なところでいいピッチングをしてもらいたいという思いからの措置か？
「そうですね。早く本来の自分のリズムというか、投球を取り戻してもらうためですね」
（長濱幸治 / Kouji Nagahama）