“中堅専念”宣言も…二塁も「チームのためにやります」 牧原大のコメント全文

ソフトバンク・牧原大成、周東佑京、甲斐拓也(左から)【写真:代表撮影】
ソフトバンク・牧原大成、周東佑京、甲斐拓也(左から)【写真:代表撮影】

「スタメン出たかった気持ちもある。もっとレベルを上げていかなきゃいけない」

 ソフトバンクの牧原大成内野手が25日、甲斐拓也捕手、周東佑京内野手と共に本拠地・PayPayドームを訪れた。世界一に輝いた野球日本代表「侍ジャパン」での活動を終えてアメリカから23日に帰国。オフを1日挟んで、この日から練習を再開させた。報道陣に対応した牧原大のコメント全文は以下の通り。

――優勝おめでとうございます。
「ありがとうございます」

――振り返ってみていかがですか。
「今まで人生の経験の中で一番でかい経験をしたなっていうのが率直な感想です」

――メダルの重みはいかがですか。
「すごいいい重みがあります。でも本当にいろんなすごい選手のおかげで取れたメダルなので、皆さんに感謝しています」

――追加招集での参戦になりました。
「追加招集というところで本当に自分でいいんだろうかっていう気持ちが素直にありましたし、その中でみんなと一緒に優勝できたっていうのはすごい嬉しかったです。あとはやっぱりスタメン出たかったっていう気持ちももちろんあるんですけど、でもそれが今の自分の実力の無さだと思うんで、本当にすごい選手に負けないようにもっともっとレベルを上げていかなきゃいけないなと思いました」

――アメリカとの決勝は最後にグラウンドに立っていました。
「もう行くときっていうのはもう本当頭真っ白になってたんで、もうそのぐらい緊張しててあんまり覚えてないんですけど、本当に優勝した瞬間と、最後の大谷選手とトラウト選手の世界最高峰の勝負というものを後ろから見られたっていうのは本当に幸せでした」

――栗山監督と話す場面がテレビに映っていました。
「あれはまず僕が『写真撮ってください』って言ったときに話をして。その時にいろいろ話はしました」

――先ほど悔しいという言葉もありましたが3年後への意欲は。
「今回は追加招集だったんで、3年後どうなってるかわかんないですけど、最初から呼ばれるような活躍をして頑張りたいなと思いました」

――侍ジャパンの雰囲気っていうのはいかがでしたか。
「すごくみんな仲良くできましたし、野球をやりやすい環境っていうのをチーム全体で作り出していたので、本当に良かったなと思います」

――王会長との話は。
「最初はもう本当におめでとうっていう言葉と、野球人はこのまま一喜一憂していられないんで、次に切り替えてしっかり頑張っていこうと言葉をかけてもらいました」

――チームメートとは。
「みんなに挨拶に行って『おめでとう』と言っていただきました」

――貴重な経験をどのようにチームに還元していきたい。
「もちろん個人のいろんな選手の話を聞いて、自分のレベルアップもしていかなきゃいけない。その中でこの経験っていうものを、チームがどうやったら勝てるかっていう雰囲気作りであったり、そういったものを学んで来たんで後輩たちにもしっかり伝えていければいいかなと思います」

――来週には開幕。シーズン向けての意気込みを。
「もう始まりますけど、打席であったり、試合勘というのはどうなるかわかんないですけど、レギュラー確定しているわけじゃないんで、本当にどうなるか分からないですけど、一つ一つのプレーを全力でしっかりやっていきたいなと思います」

(ペン囲み)
――1人の選手としてはどんなものを感じた。
「本当にイチ野球人として、すごいメンバーの中でできるっていうのはすごい幸せな時間でした。一番思ったのは、ああいうすごい人たちに勝っていかないとやっぱ駄目なんだなって思いました」

――行く前はものすごく悩んでいたが、実際に行ってみてどうだった。
「正直終わってみたら、もう行ってよかったなって思いましたし、多分行ってなかったらずっと後悔していただろうなと思います」

――色々なところで準備していた。
「ファースト以外の準備は全部してましたし、外野もレフトもライトも守らせていただいて、本当に準備をしていてよかったなと思います」

――決勝はどのタイミングで出場を伝えられた。
「8回ぐらいですかね。控えの佑京や中野くんとある程度この場面だったら行くよなっていう話をしている中で、1点差っていうところで吉田選手にも、もし同点に追いつかれたら回ってくるかもしれない。その場面で行くって聞いたときは正直びっくりしましたし、本当にもう1点差でも勝ちに行くっていう気持ちが栗山さんから伝わったので、本当に覚悟を決めて守りに行きました」

――栗山さんから感謝の言葉も。
「それは、はい、かけていただきました」

――使ってあげられなくてゴメン、とも。
「それも言われましたけど、もう正直僕からしたら本当に呼んでいただいただけで、本当に感謝してますし、その中でもう最後も守備固めとして使っていただいたことを本当に感謝しています」

――トラウトと大谷の対決の心境は。
「正直飛んでくるっていう雰囲気はあんまり感じなかったですね。それだけ大谷選手の気持ちが入っていたんで、もう極端は話、ホームランか三振で勝負終わってくれっていうふうに思いました」

――1人のプレーヤーとしてもあの終わり方はドラマを感じる。
「もう彼自身が本当に野球やるためだけに生まれてきたんだなって思いましたね。本当にアニメでも漫画でもありえないような感じだったんで、本当にこういうことって実際にあるんだなって思いました」

――この先の野球人生、どう変わっていきそうですか。
「技術云々より、日本のチームだけじゃなくて相手チーム、いろんな国の野球に対する姿勢ですかね、技術なんかよりも楽しそうに野球をやっていたんで、それは日本のこっちに帰ってきても、楽しんで野球をしなきゃいけないなというふうに思いました」

――藤本監督との話は。
「いろいろですね」

――打席数の少ない中で開幕を迎える。
「全く野球してなかったわけじゃないんで、そこはもう本当にピッチャーの球がどう見えるかであったり、そこの感覚だけだと思うんで、別に体が動かないとかそういう問題じゃないので。あとはピッチャーの球を見て調整していくだけかなと思います」

――藤本監督は二塁での起用の可能性も。
「自分はもう(センター)1本で行きたいっていう気持ちを伝えていましたけど、本当チーム状況ではどうなるか分からないんで、それはもうチームのために自分ができることをやるだけだと思うんで、そこは開き直ってやります」

――開幕に向けて調整を進めていく。
「優勝したことはもう忘れて、もうあとは本当にホークスが日本一になるために自分もまたしっかり練習して頑張っていきたいなというふうに思います」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)